三陸の豊かな海の幸が、ここ塩釜に水揚げされます。

1.社とさかなのまち「塩釜(しおがま)」
 松尾芭蕉の「奥の細道」にも足跡がしるされている塩釜市は、宮城県のほぼ中央、100万都市・仙台と日本三景・松島との中間に位置しています。ちなみに、八百八島といわれる松島の島々のうち半分以上は塩釜市のエリアにあります。
 恵まれた立地の上に、交通面でも申し分ないネットワークができあがっています。東北新幹線などの動脈の交差点となっている仙台駅から延びる東北本線と仙石線をかかえ、また車では仙台へ約30分、松島まで約15分とスピーディなアクセス。観光・経済の拠点として、ダイナミックな流通を担う立地にあります。
位置図
 塩釜(塩竈)は、奥州一の宮鹽竈神社の門前町として、また製塩地として栄えてきました。
 一方港町としてもにぎわい、古くは多賀城国府の隣接港として、江戸時代には伊達藩の鮮魚供給基地として、明治以降は国内有数の港湾都市として、また、近代になってからは近海・遠洋漁業の基地として発展してきました。
 生粋の港町と言える塩釜のシンボルが「生マグロ水揚量日本一」という看板。“海のダイヤ”と言われる近海本マグロ等の恵まれた食材は、独特の食文化を育んできました。自慢は日本一のすし店の数(1km2当たり)。厳しい競争環境から、おいしい寿司店が多いと評判です。
交通図

◆市名の由来 鹽竈神社別宮の祭神、「塩土老翁神(しおつちのおぢのかみ)」が往古、初めて海水を煮て、製塩の法を教えられた故事に由来します。竈(かまど)は生活に密着して町を起す、という願いから「鹽竈」と名づけられました。

 

塩釜の“顔”です。
鹽竈神社 帆手祭り
●鹽竈神社 LINK

産業開発、海上守護、延命長寿などのご利益で年中参拝者でにぎわっている日本屈指の神社である。3月10日の帆手祭、4月の第4日曜日の花祭り、大みこしの渡御がある「海の日」の塩釜みなと祭りは特に有名。県重要文化財に指定されている三月下旬頃の「紅しだれ桜」も見事。
●帆手祭り LINK

江戸時代の始め頃火災がしばしば起こり、町内の復興を願ってみこし渡御が行われたのが初め。けやき造りの約1トンのみこしは、日本三大みこしのひとつといわれ、16人の鳥帽子白衣姿の若者たちに担がれ、二百二段の急な石段を一気に降りる様は激しい。
●観光棧橋(マリンゲート塩釜) LINK

桂島などの浦戸諸島や、松島への観光遊覧船の発着場として一年を通して賑わいを見せている。又初夏の5月から8月にかけて運行されるサンセットクルージングもいい。夕日をながめながらグイーッとジョッキを傾けるビールのうまさは最高!!潮風が心地よい。


 

塩釜地域の統一ロゴマークのご説明
 塩釜は、塩竃神社を高台に望み、古今和歌にも詠まれた千賀の浦玄関とした街です。
 基幹産業の漁港は日本でも有数の水揚げ高を誇り、また水産加工業も盛んであり、中でも練り製品(かまぼこ)の加工高は日本一の街です。

 モチーフとなる”さかな”は人間を表しています。烏帽子をかぶった”さかな”が蒲を持ち、波間に旗をなびかせて泳いでいく。流れに向かって群れ泳ぐさかなたちは、この土地に共に生き、暮らす命ある者の大切さを願っています。塩竃をアピールする「神社」「産業(水産・加工)」「自然」と、地域振興にかける人々の熱意・行動力を表現しています。